「夏井いつき句会ライブ」に参加してきました。
去る8月某日、京都市呉竹文化センターにて、プレバトでおなじみの俳人・夏井いつき先生の「句会ライブ」なる催しに父母と参加してきました。
舞台に現れた夏井さんは、化粧っけもあまりなく、一見どこにでもいる年配の奥さんという印象でしたが、一旦お話が始まると、テレビで見るより自由闊達、アクティブな印象で、その飽きさせない話術は聴衆を惹きつけてやみませんでした。
聴衆はおおむね五十代後半以上の女性で、やはり俳句は中高年女性に支持されているということがよく分かりました。俳句というものはとても鋭い切れ味が求められるスリリングな文学ですから、今後もっと広い層に支持され広まって行くと期待しています。
句会ライブというだけあって、会場のお客さんから一句ずつ集めた数百の句の中からあっという間に秀句が選びだされ、講評とともに発表されました。
その中の一句で私がいいなと思ったのは
遠雷や夕餉のあとの居間の黙
黙は「もだ」と読みます。俳句は初めてまだ日が浅いとおっしゃっていた中年の女性の作品です。子が巣立ち、老人と自分たち夫婦だけになった夕食後の沈黙がリアリティをもって描かれています。
私も句作ノートを作って書きためていますが、まだどこへも発表する機会を得ていません。