「かけがえのない生命のことを伝えたい」 講演会 と 「生命のメッセージ展」 

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 12月12日(水)の午後、加茂川中学校の体育館にて、生徒と保護者対象の講演会が行われたので行って参りました。2012年4月23日に亀岡市で起きた登校中児童ら交通事故死事件のご遺族の方がお話しになりました。

 

 実の妹さんとおなかの中の赤ちゃんをこの事故で失った心の痛みは六年半経過した今でもまったく癒えていないということが壇上のお話ぶりからひしひしと伝わってきました。しかし、その半面で大切な生命が失われたことを決して無駄にはしまい、という固い決意も感じました。

 

 生徒さんたちも演壇の話者とスクリーンに集中しており、誰一人として騒ぐ子はいませんでした。今の中学生たちは学校で開かれるこのような講演会に恵まれています。心をはぐくむ教育に力を入れていることがわかります。これも昭和の荒れた時代の反省が活かされているのかもしれません。

 

 お話の後で壁際に展示されている等身大のパネルも見せて頂きました。不慮の事故や犯罪で尊い命を落とした子供たちの写真と靴とが展示してありました。このくらいの身長のこんなお顔のお子さんがいたんだ、その子が…ということがじかに伝わってくるつらい展示でした。ご両親や遺族の方のメッセージが添えられており、大切な人を亡くした人の心の苦しみと、亡くなったご本人の無念さが見る者の心に刻まれました。

 

 悲しい気持ちに言葉を失い妻とともに静かに会場を後にしました。今ある幸せを感じ取るためにも足を運んで良かったと思います。有難うございました。

 

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