夢分流打鍼法を塩入温泉♨合宿にて学ぶ

 

 

 7月14・15の両日、香川県の「塩入温泉のふるさと研修館」で行われた治療合宿に参加させてもらいました。今年入り、経絡治療学会・香川支部に毎月通い始めたことがご縁の始まりです。遠方の勉強会は、交通費、所要時間等、制約は多いのですが、得るものもまた多いのです。

 

 主催者の真鍋先生による皮膚病治療の講義の後、初日午後からは真鍋先生が盟友と呼ばれる京都の大西哲先生がお話しになりました。聞くところによるとお年は真鍋先生とそれほど変わらないとのこと。ということは、八十歳近いということになりますが、外見、お話しぶりは六十代半ばにしか見えません。とても優しい雰囲気の先生ですが、鋭い眼光は臨床五十年の迫力を感じさせます。

 

 今回の合宿二日間のメインテーマは、夢分流打鍼法(むぶんりゅうだしんほう)です。これは室町時代から連綿と続く方法で、腹部に対して金属製あるいは木製の太い鍼の頭に小槌で振動を与えることで成立する特殊な方法です。鍼というと皮膚に刺すイメージがありますが、そのようなことはせず、身体の深浅部分へ伝達される微細な振動刺激だけで一切の病を治そうとするものです。

 

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先生がされると簡単に見えるのですが、実際にやってみるととても難しいのです。とても奥が深いものを一度や二度の講義でマスターできるわけがありません。これから日々の臨床の中で少しずつ体得していくしかありません。今回撮影が許された動画をそのための参考として利用させて頂きます。

  

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◆大西先生手作りの小槌と木鍼◆

当日、最後の1セットを譲り受けることができました。ラッキーでした。

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石田鍼灸 京都北山