賀茂川の件。合法的に行われる「環境破壊」、「水生生物の殺戮」。
「環境破壊」というより、「水生生物の殺戮」と表現した方が的確、それほどむごたらしい。それが過去の姿を知る地元民としての私の思いだ。このことを如実に物語る写真が以下。
鯉は本来、水草の生い茂る岸辺で産卵する。これでは無理。
水の中を覗いてみても生物の姿は見えない。
どうしても見ようとするなら、顕微鏡で微生物を見るしかない。
もはや川ではない。
瓦礫の山と淀んだ溝。
北大路橋のすぐ上流域。
10年ほど前までは無数の小魚が泳いでいたのを北大路橋の上から飽きることなくいつまでも眺めていたものだ。
こんなことが毎年繰り返されている。これでは生き物は消滅してゆく。あまりの配慮の欠如に心が壊れそうだ。
環境は育むには時間がかかり、壊すのはあっという間だ。
環境を壊せば、人の心に跳ね返ってくる。
カラスは何を思っているのか。
(2017年4月・5月撮影)