眼窩内鍼(がんかないしん)の実技指導を受けて

 2020年最初の経絡治療学会香川県支部・真鍋立夫先生の実技指導は、眼窩の中に鍼を刺し入れる「眼窩内鍼」に関するものでした。これまでもこの施術方法については、所々で耳にすることはありましたが、私自身が実際に指導を受ける機会には恵まれていませんでした。

 

 眼窩というのは眼球のはまっている頭蓋骨のくぼみのことで、眼球そのものには鍼を当てずに、この眼窩と眼球との隙間の図の6点に鍼を刺入する方法です。これは緑内障の目の痛みを楽にすることができるとのことで、さらに色盲や仮性近視にも効果があるとの見解もあるようです。

 

f:id:tacoharumaki:20200212120208j:plain

          眼窩内鍼の刺入6点

 ただ、眼窩の隙間に鍼を刺し入れるというのは、高度の技術が無いと危険を伴うので、普通の鍼灸師はしり込みしてしまいます。私も熟練者の指導を受けるまではやることはあるまい、と考えていました。

 

f:id:tacoharumaki:20200212214916j:plain

 

 今回、指導を受けるだけでなく、私自身もモデルとして施術して頂きました。まったく無痛で、深く刺されている感じもなく、受ける側としては極めて楽な施術方法であることがわかりました。施術後は何となく楽に物が見えるようになった印象がありました。中学生の子の仮性近視に有効であることを証明すべく、わが子への施術で研鑽を積みたいと考えています。見かけよりも危険性のずっと低い安全な施術方法であることも分かりました。

 

石田鍼灸 京都北山