おすすめ映画 「教誨師」 アンコール上映決定  京都シネマにて12/15(土)-12/28(金)

   先月何本か見た映画の中で、印象深いもののもう一本がこの「教誨師」です。 今年2月に急逝された大杉漣氏が主演された最期の作品となりました。この人にしか演じられないと思わせる、氏の代表作の一つにもなりました。

 

 死刑囚の最後の時間を共に過ごすということがどういうことなのか。死にゆく者たちが何を考え、送りだす者はそれにどう対応してゆくのか。宗教に何ができるのか。人が人を裁いて死に導くことの是非、結局人は人の最期に何ができるのか、などにご興味のある方は是非足を運んでみて下さい。

 

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 場面は一貫して拘置所の中の一室での対話に終始しますが、観客を退屈させるということなく、ラストまで導いてくれます。臨床心理士(心理カウンセラー)を目指している私の患者さん(30代)に教えてあげたら、さっそく観に行かれ、「感動して泣いてしまいました。観てよかった」との感想を頂きました。そのようなお仕事をされる方には特に印象深い一本になるのかもしれません。私自身も中学生の時に「死刑制度に反対する」という作文を書いているので、この映画で心の底に眠っている何かを思い出した気がします。

 

 京都以外の地域でもきっと再上映されることと思います。大杉漣氏のご冥福を祈るとともに、一人でも多くの方に観て頂けたらと思います。

 

 

京都シネマTwitterより

大杉漣さん最後の主演作『教誨師』、ご好評につき、アンコール上映が決定いたしました! 12/15(土)-12/28(金) 2週間限定上映です! 見逃された方、リピーターの方も、みなさまのお越しをお待ちしております!」